世界の“謎”に迫ります。
オカルトなどこれまで科学では解明することの出来ない事柄を、何の専門家でもない私が“勝手な解釈”で調べ上げます。
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首都圏で暮らしていた頃、休日になると足繁く出向いた、今は廃村となった最後の一軒の農家がありました。群馬県利根村、利根川の源流の山奥でした。「奈良」と書いて「なろう」と読む場所です。その家から一番近い民家は、約3km下ったところにありました。その家までは舗装があるのですが、その先からはありません。ですから、乗用車は厳しい場所です。私は、そこへ行くために自動車を買い換えました。4WDの国産ワンボックスです。
その家には、ライフラインが一切きていませんでした。ですから、電力は自家発電で、夜に起動していましたので、冷蔵庫は動いていません。ガスはプロパンで、水道は利根川源流からホースで引いていました。蛇口は開いたままでした。玄関を出てすぐに国土地理院の「水準点」があり、ジャスト標高1000mを示しています。
きっかけは、仕事の先輩の運転免許書を見て驚いたことからです。その免許書に記載されている個人情報が全て、「手書き」だったのです。昔でも、免許証の発行、書き換えでは、近くの行政書士事務所で申請書に和文タイプで浄書してもらうことが通常でしたが、先輩ののもは、自筆で、それが、免許書に転写されていたのです。そこから読めることは、免許を取得した場所が国内でも信じがたい「未開地」であることを示していました。非常に興味がありました。私が興味を示していたので、先輩が、実家へ連れて行ってくださったのです。その家には住人はもういらっしゃいません。「井上」さんと言う方です。
「ここから、舗装がなくなるからね。」と言われ、真夜中の山道を「ジェミニ」で上って行きました。車体底を岩で擦らないよう、先輩が、たくみにハンドル操作をしてゆっくり進みました。電話がないのですが、突然来客があっても、何ともない生活環境でした。
「ただいま。友人を連れてきた。」と言いながらずんずん部屋に入っていきます。私は、戸惑いました。
先客がいました。作家で、国産ウイスキーのコマーシャルに出ていた人でした。30年ほど前のCMです。
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